オウンドメディアの役割・メリット|課題解決を実現するWebマーケティング
リッキー
企業のオウンドメディアには役割があり、それを果たすことで自社にプラスの効果をもたらすことができます。オウンドメディアの重要性を理解し、すでに運用を始めている企業もたくさんあります。
しかし具体的にどのような役割があるのか、企業のメディア運用を担当している方の間でもまだ広く知られていない部分があるかもしれません。
オウンドメディアはその役割をしっかりと担えた時に得られるメリットが多数あります。
そこで今回は、オウンドメディアの役割や役割を果たした時に期待できるメリットについてお伝えします。
- 目次 -
オウンドメディアの役割
はじめにさっそく、オウンドメディアの代表的な役割をご説明します。
一番の役割は訪問者の悩み解決
オウンドメディアを運営する上での一番の目的は、メディアを訪れる人が抱えている悩みや課題の解決です。
オウンドメディアの訪問者は、何かしらの悩みを抱えてサイトを訪れます。自分の知識だけでは解決できない悩みや課題が生じた時に、必要なノウハウを求めてくるのです。
それに対してメディアの運営側は、専門性の高い情報を発信することで悩み解決に貢献していくことでユーザーとしての定着を目指していきます。
悩みを解決して自社に愛着を持ってもらう
訪問者の悩みを解決することで、顧客ロイヤリティの向上を図ることができます。
悩みが解決した訪問者は、その後も何度もオウンドメディアを訪れてくれるようになります。継続的な訪問によって、メディアや運営元である企業への信頼度を増し、愛着を持ってもらえるようになるでしょう。
製品やサービスとの接触を狙う
継続的に訪問してくれるようになった訪問客は、自社の製品やサービスにも興味を持つようになります。ただ広告などで見つけてもらうのに比べると、すでにロイヤリティが高い状態で顧客と接触することができるので、より購買につながる可能性が高くなります。
コンテンツ内であからさまに宣伝をするのはあまり好ましくありませんが、コンテンツページの下部などにPR文を掲載したり、関連商品や関連サービスへのリンクを張ったりしておくと、接触の機会をさらに増やすことができるかもしれません。
自社のブランディングができる
オウンドメディアでは記事をはじめとするあらゆるコンテンツを自由に発信することができます。自社の理念やノウハウを発信することで他の企業との差別化を図り、独自のブランディングをすることが可能です。
魅力的なブランディングができると、自社に共感したユーザーを企業のファンとして取り込むことができます。すると顧客の中で自ずと「他社」という選択肢がなくなり、安定した購買が望めるかもしれません。
役割をスムーズにこなすためのポイント
オウンドメディアの役割をスムーズにこなすためには、ターゲットおよびペルソナの設定やサイトコンセプトの設計などが重要なポイントになります。
各ポイントについて以下より詳しくご説明いたします。
ターゲットの設定
ターゲットとは、サービスの対象となるであろうユーザー層のことを指します。
ターゲット設定ではあらゆる項目についておおよその数値や範囲を設定し、自社サービスの対象となるユーザーの属性を設定していきます。
ターゲットを定める基準となる項目には様々なものがありますが、代表的なものは以下です。
- 性別
- 年齢
- 性格
- 職業
- 家族構成
- 趣味
ターゲットはできるだけ細かく設定することができると、よりその層に刺さりやすいコンテンツを制作できる可能性が高まるでしょう。
反対にターゲットを曖昧に設定してしまうと必要以上にさまざまなユーザー像が浮かんでしまい、幅広い層にアプローチしようとしてサービス自体も曖昧なものになってしまう可能性があります。
ペルソナの設定
ペルソナとは、ターゲットよりもさらに具体的に設定する架空のターゲット顧客像です。
大きくなった市場では消費者のニーズも多様化し、マーケティングにおいてもより具体的な顧客像が必要になりました。そのためユーザーについてさらに具体的にイメージするために、好きなものや価値観などのパーソナルな部分まで想像し設定することが重要です。
特にBtoCビジネスの場合には詳細なペルソナ設定が大切になります。性別や年齢、職種、居住地などの基本情報だけではなく、「結婚をしているか」「恋人がいるか」「どんなものが好きか」などといった細かいプロフィールまで設定した人物像を作ることで、よりユーザーを理解して商品やサービスを提供することができるでしょう。
サイトコンセプトの設計
サイトコンセプトは、オウンドメディアで扱うテーマやコンテンツ発信の方向性などのことを指します。基本的にはオウンドメディアの役割にならって、まずはユーザー(設定したペルソナ)の悩みを解決することを目的としてサイトコンセプトを設計していくとよいでしょう。
例えばペルソナがキャンプを趣味とする人であれば、穴場スポットやおすすめのグッズなどといったキャンプのノウハウを発信するメディアにしていくと良いでしょう。
カスタマージャーニーの設計
カスタマージャーニーとは、直訳すると「顧客の旅」となります。顧客が商品を認知してから、購入し、さらに購入後の行動(評価・レビュー・口コミなど)に至るまでを「旅」と捉え、一連の購買行動を時系列で把握する考え方をカスタマージャーニーと呼ぶのです。
一連の購買行動の中での顧客の行動や思考を図などによって可視化することで、コンテンツ制作にも活かすことができます。例えばカスタマージャーニーによって顧客の購買に「認知」「興味・関心」「検討」「決定」という各段階があることが予想された場合、各段階でどのようなアプローチをすべきか、コンテンツ発信の仕方を考えることができるでしょう。
マーケティングファネルの設計
「ファネル」とは「じょうご」という意味であり、顧客の購買行動における段階をじょうご状の図での位置に置き換えて表現したものがマーケティングファネルです。
前提として顧客の数というのは「認知」「興味・関心」「検討」「購入」と段階が進んでいくごとに減っていきます。段階ごとの顧客数を上から下へと図で表した時に、先細りになっていくじょうごのような形になることからこのような表現がされています。
マーケティングファネルはカスタマージャーニーと同様、顧客の段階によってアプローチを変えていくための材料となるものです。
オウンドメディアリリース後も継続的な運営を
オウンドメディアは当然、リリースしただけでは役割を果たせません。継続ていにオウンドメディアの内容を解析しながら運営していくことが重要です。
ここではリリース後の運営でポイントとなる施策をご説明します。
コンテンツの作成継続
オウンドメディアでは継続的なコンテンツ作成・発信が非常に重要です。オウンドメディアのコンセプトに沿ったコンテンツの作成を継続していきましょう。
メディア内のコンテンツ量は、サイトのパワーを上げるための大きな要素です。例えば、検索結果で上位表示されるオウンドメディアは、記事数が数千を超えている場合もあります。
一定のペースでコンテンツを作り続けることで、リピーターもじわじわと増えてくるでしょう。
オウンドメディアの解析
検索エンジンでの掲載順位がなかなか上がらない場合は、解析を実施して原因を探っていく必要があります。
例えばGoogle Analyticsを使うと、時系列のセッション数やUU数、PV数などがわかり、どのタイミングでどの程度のアクセスがあったかわかるようになっています。訪問者の流入経路やページ遷移もわかるので、ユーザーがどのような行動をとっているか、ある程度把握できます。
オウンドメディアに有効なツールは下記記事に記載したので、ぜひ読んでみて下さい。
https://contentmarketing.ikusa.co.jp/202007011177/
オウンドメディアの運用に役立つツール10選
役割を果たした時に期待できるメリット
世の中には、オウンドメディアだけで数億円の利益を出した会社も存在します。なぜそのような利益が出せるのでしょうか。その理由は検索順位とマネタイズの仕組みにあります。
WebサイトのCVR(コンバージョン率)は一般的に1〜3%と言われています。またユーザーのクリック率は検索上位3ページまでで50〜60%を占めており、特に検索順位1位のページが20〜30%となっています。もし検索ボリュームが数万〜数十万単位のキーワードで1位を取れていて、かつマネタイズの仕組みが機能すれば、相当な額の収益が発生することとなるでしょう。
キーワードのボリュームは、無料のWebツールで簡単に調べることができるため、ボリュームの大きなキーワードで上位表示を狙えるようなコンテンツ制作をしていくことが重要です。
オウンドメディアの役割を理解して効率的な運営を
今回お話ししてきたように、オウンドメディアの一番の役割は「顧客の悩み解決」です。
質の高い情報の発信によって顧客の悩みを解決することで、ロイヤリティを向上させ、ユーザーがファン化していくことが期待できます。また何度もオウンドメディアを訪れてもらえると、自社の製品やサービスに接触するきっかけも作れます。
オウンドメディアで多額の利益を得た事例は世界中にありますが、オウンドメディアは結果が出るまでの時間がかかるのが一般的です。はじめはなかなか成果が出ずに厳しい状況が続くことも考えられますが、焦らずに根気よく運営していくことが大切でしょう。
オウンドメディアの制作を検討しているなら、ぜひ一度オウンドメディア制作の経験が豊富なIKUSAへお問い合わせください。