キーワード順位の調査ツール「Advanced WEB RANKING(AWR)」とは?目的、調べ方、分析方法
ともしど
PV数やセッション数はGoogleアナリティクスを使用すれば簡単に調べられますが、キーワード順位を知るには他のツールを併用する必要があります。キーワード順位がわかれば、データをもとにその後のオウンドメディアの運営戦略を立てる一助になります。今回は、キーワード順位調査ツールの「Advanced WEB RANKING(AWR)」、目的、調べ方、分析方法を紹介します。
資料ダウンロードこちらお問い合わせはこちら- 目次 -
なぜキーワード順位を知る必要があるのか
オウンドメディアの記事制作を行う際には、「キーワード」をベースにつくっていくことが主流です。
「キーワードのボリューム(月間検索数)を調べて母数を把握し、検索順位が何位になればどれくらいの流入数を見込める。競合はそれほど多くない。よし、検索1位を目指そう……」
ここまでは、おそらくほぼすべてのオウンドメディアの担当者が行っているのではないでしょうか。キーワード順位は、その先のステップ(記事公開後)に知る必要がでてきます。
Googleアナリティクスを使用すればキーワードの流入数が一目でわかりますが、そのキーワードの順位が何位なのかまではわかりません。
- 「流入数を稼いでいるこのキーワードは何位なのだろう」
- 「まったく流入できていないようだが、順位はどれくらいなのだろう」
上記のような疑問を持ったときに必要になるのが、キーワード順位を調べるツールです。
キーワードの順位を調べる目的とは
キーワードの順位を調べる目的は、「分析するため」です。
「記事を30本つくってアップしてみて、流入数が100~200程度で推移している。Googleアナリティクスを確認してみると、どうやら3本の記事が流入数のほとんどを稼いでいるようだ。3本とも、流入経路は記事作成時に設定したキーワードからではない……」
上記のような考えに至ってから、分析が始まります。オウンドメディアを運用する担当者は、分析を繰り返す必要があります。
- 結果が出たが、なぜなのか。
- 結果が出ないが、なぜなのか。
- より良い結果を出すには、どうすればよいか
- より良い結果を出すために施策を行ったが、結果はどうか
- 結果を出すために施策を行ったが、どれくらいの結果につながったのか
それらのような思考を巡らせ、数字を追いかけ、分析します。「キーワードの順位」は、分析する方向性の一つとなり、施策を行うヒントを生みます。そのために、「キーワードの順位」を調べます。
どのキーワード順位調査ツールを選択するか
キーワードと向き合う時間
検索エンジンに「キーワード順位 ツール」と入力すれば、キーワード順位を調査するツールがでてきます。ツールによって機能も価格も様々。「キーワードの順位を調べられる点」では共通していますが、キーワードの数や、その他の機能などはツールによって異なります。
キーワードの順位を知ることは大切ですが、「そのために時間を費やす」のはもったいない。キーワードの順位に知りたいときに、都度キーワードを入力し、調べる……。そのような作業を行うと、30分、人によっては1~2時間費やすかもしれません。
筆者はキーワード分析を日常的に行っています。記事を制作する前の初期設計、記事を投稿した後の数値分析などを行う際には、キーワードと向き合うことが必須です。コンテンツマーケティングは、キーワードと向き合う作業の連続です。記事内に組み込むサジェスト(関連語)を調べ、記事の方向性を決めていく作業も、キーワード調査の一つです。
それらすべてを当たり前のように一人で行います。企業によってリソースは様々かと思いますが、一つのオウンドメディアを1~2名で担当することも少なくないでしょう。時間を効率よく使えたら、できることは飛躍的に増加します。
自動でキーワードの順位がわかる「Advanced WEB RANKING(AWR)」
「Advanced WEB RANKING(AWR)」は、登録したキーワードの順位を定点観測できるツールです。週に一回、キーワードの順位が自動で更新されます。
- キーワードの順位
- キーワード順位の変動
- キーワードの上位記事
- CTR
- インプレッション
上記を簡単に調べられます。自動で抽出されたデータに目を通すだけなので、厳密には「調べる」よりも「読む」に使い感覚です。
オウンドメディアを運用し、記事の更新を続けていくと、キーワードの数も増えていきます。キーワードに比例して作業時間が増え、負担がかかるのは担当者としては避けたいのではないでしょうか。「Advanced WEB RANKING(AWR)」は、キーワードを登録しておけば自動で数値化してくれるので、手間なく状況を把握できます。
長い目で見て、利用するツールを選択することを推奨します。
キーワード順位の分析方法
キーワードの順位がわかったら、分析し、施策を行います。
SEOには、記事の内容だけでなく、ユーザーの利便性なども影響すると言われています。今回はキーワード順位の分析についてなので、ミクロではありますが「記事」に絞った分析方法を紹介します。
キーワードの順位を知る
キーワードが2位以下の記事であれば、施策を行う必要があります。オウンドメディアで記事を更新する目的は、ブランディング・顧客育成など様々ですが、SEOで潜在顧客のリード獲得を重視した記事であれば、キーワード順位で1位を取ることがゴールでしょう。
キーワード順位が1位であれば、検索数の4~7割程度の流入を見込めます。一般的に、2~3位であればそれが3割程度になり、4~10位は1割程度です。キーワード順位を知り、1位を目指しやすい記事をまずはピックアップします。
また、10位以内(検索結果の1ページ目)を目指すことも重要です。11~20位の記事であれば、施策を行うことでトップ10に入ることを見込めるかもしれません。そのように、キーワードの順位を知ることで、「どの記事に手を加えるべきか」がわかります。
記事に手を加える
記事に手を加える主な手法は、下記の5つです。
- リライトする(加筆・修正)
最もシンプルな手法はリライト(加筆・修正)でしょうか。不足している情報を追記、古くなった情報の更新などを行います。記事はユーザーにとって「情報を得るための手段」なので、より正確で、よりボリュームのある情報が望ましいです。情報を足すことで、ユーザビリティの向上を期待できます。
- オリジナル画像を追加する
難しいことを難しく書いていては、ユーザーが理解できない可能性が高まります。そのような場合には、感覚的に理解できるオリジナル画像(イラスト)を作成して挿入することで、ユーザビリティの向上を期待できます。
- 図表を追加する
オリジナル画像の他、シンプルな図表を挿入することも有効でしょう。CMSにもよりますが、WordPressのビジュアル投稿で簡単に図表を作成できる場合があります。特に、数値を記事内で扱う場合などには、図表を作成すれば全体を一目で把握できるようになるでしょう。
- タイトル・見出しを修正する
「トリガー(ユーザーの興味を引く要素)」のあるタイトル付けよりも、シンプルに記事の内容がわかるもののほうがSEOでは優位になる可能性があります。キーワードとサジェストワード(関連語)でシンプルにまとめたタイトル付けを推奨します。また、見出しについても同様です。
- 出典を追加する
公的機関の情報を引用し、出典を明記して追加することで、情報の厚みが増すでしょう。また、出典を明記していない場合には、追記する必要があります。
まとめ
オウンドメディアの記事を分析し、改善していくためには、キーワード順位を調査するツールが必須といえます。オウンドメディアの記事数(キーワードの数)、リソースなどを考慮し、最適なツールを選択しましょう。
株式会社IKUSAは、コンテンツマーケティング事業を展開しています。SEO記事はもちろん、専門家監修記事、インタビュー記事、取材記事などの制作、Webサイトの改修、制作などを行っていますので、下記よりお気軽にお問い合わせください。
資料ダウンロードこちらお問い合わせはこちら