記事の書き方|Web制作会社のプロ視点の制作方法とは
ともしど
Webの記事を制作するためには、キーワード選定、ペルソナ設定、構成作成などをきちんと行ったうえで、執筆、編集、校正を経て正しい情報をわかりやすくまとめる必要があります。Web制作会社のディレクターが、品質の高い記事がどのように制作されているのかについて紹介します。
- 目次 -
キーワード選定
Web上に公開する記事を制作する際、SEOを重要視する場合には、キーワード選定を行います。PC・スマホユーザーが検索する頻度の高いキーワードを探し、競合を調査しながら狙い目のものを選び取ります。
SEOを前提としたキーワード選定のポイントは下記です。
- 検索ボリュームがあるか(月あたりの検索数が多い)
- 提供したい記事の内容と読者ニーズが合っているか
- 競合の既存記事が強すぎないか
検索ボリュームは、キーワードプランナーなどのツールを利用して調べられます。検索ボリュームが1万以上のようなビッグワードで上位表示を狙うことは難度が高いので、ビッグワードに1語や2語のキーワードを掛け合わせた検索ボリュームを調査することが重要です。
また、コンバージョンに近いキーワードの場合には、ロングテールキーワードを狙うこともあります。検索ボリュームが10程度と少なくても、コンバージョンにつながる割合が高ければ有効なキーワードと判断できます。コンバージョン率は一般的に0.1~0.3%程度と言われています。PV数だけでなく、コンバージョンに直結するかどうかを考えることも大切です。
ペルソナ設定
キーワードを選定したら、ペルソナ(読者の人物像)を設定します。「○○で悩んでいる人」などと漠然とした人物像ではなく、詳細に設定することが重要です。ペルソナの例は下記です。
- 氏名
- 年齢
- 性別
- 職業(業種)
- 恋人
- 使用しているデバイス
- 休日の過ごし方
- 交友関係
- 悩み事
- 検索意図
上記のように、具体的にイメージできる人物像を設定することで、どのような記事を制作すれば読者のニーズに応えられるのかがわかりやすくなります。それによって、記事の内容が過不足なく定まりやすくなるので、読者の人物像はライティングを行う前に定めておきましょう。
ライティング
記事を書く際の工程は、下記がおすすめです。
- 選定したキーワードのサジェストワードを調べる
- 構成(見出し)をつくる
- タイトルを決める
- 取材する
- 執筆する
- 推敲する
サジェストワード
選定したキーワードと掛け合わせて検索されている言葉をサジェストワードと呼びます。サジェストワードを調べることによって、キーワードに対してユーザーがどのような情報を必要としているのかがわかるので、必ずリサーチしましょう。
サジェストワードは下記の無料SEOツールにキーワードを入力するだけで調べられます。
構成(見出し)
サジェストワードを参考にして、記事の構成(見出し)をつくります。記事のテーマに合うサジェストワードをピックアップし、記事内に配置して構成を決めます。見出しを決めるだけでなく、順番についても検討しましょう。上から順に読み進めていければ、読者が自然と理解できる構成が望ましいです。
- ○○とは
- ○○の目的
- ○○の効果
- ○○の事例
- まとめ
上記のように、順を追って情報を提供できる構成をつくりましょう。
タイトル
Webの記事を書く場合には、タイトルのつけ方がとても重要です。キーワードとサジェストワードを盛り込み、記事の内容がわかりやすいようにシンプルに表現することが有効だと言われています。
- 「キーワード+サジェストワードとは?サジェストワード+サジェストワード」
上記のように、記事の内容が一目でわかるようにシンプルに表現しましょう。
取材
記事を書くためには、情報を収集する必要があります。Web上に公開されている情報だけでなく、書籍、自身の経験などに基づいた一次情報などを整理して記載しましょう。記事や書籍を引用する場合には、引用の文言を変えずに記載し、引用元を明らかにしなければなりません。
また、記事や書籍を参照する場合には、その情報がエビデンス(証拠資料)として信頼できるものであるか確認する必要があります。官公庁が公開している記事、出版されている本などのように、信頼できる情報を収集することが大切です。
執筆
構成、タイトルが決まり、情報収集が完了したら、執筆段階に移ります。誤字脱字がないか、冗長表現になっていないか、正しい日本語表現になっているかなどに気を付けながら、書き進めていきます。
ここで起こりやすいミスは、見出しと本文の内容が合わないことです。見出しをシンプルに表現し、内容とマッチしているか一つひとつ確認しましょう。そのようにして、丁寧に文章をつくっていくことがとても大切です。
推敲
一通り文章を書き終わったら、内容を見直します。
- 誤字脱字
- 日本語表現
- 冗長表現
- 見出し以下の内容
- 不足している情報がないか
上記などの項目について確認しましょう。Webにアップする文章は、すぐに簡単に修正できますが、その分チェックが甘くなってしまっていませんか。Webサイトやブログなどには大量にアップする場合もあり、過去にアップした記事をなかなか振り返る機会がないという人もいるかと思います。記事をアップする前にきちんと見直しをして、内容を整えましょう。
編集
原稿の執筆・推敲が完了したら、編集作業に入ります。
- Webサイトのレギュレーションに合っているか
- 事前に作成した構成の内容に沿っているか
- 見出しと本文の内容の整合性が取れているか
- 内容に誤りがないか
- 差し替えるべき内容がないか
- 文字数が適切か
一般的に、上記などの編集視点でチェックします。チェックして原稿に問題があれば、修正作業を行います。編集のプロセスを入れることで記事全体の質を向上できるので、編集チェックを行いましょう。
校正・校閲
- 文章に記載されている情報の正誤
- 誤字脱字
- 日本語表現の誤り
- 冗長表現
校正・校閲は、上記などをチェックする工程です。Web上に公開する文章は、基本的に不特定多数の人が閲覧可能です。情報を提供する読者に対して誤った情報や整っていない文章を提供することのないように、最後まできちんとチェックしましょう。
まとめ
Webに公開されている文章の中には、誤字脱字が多かったり、明らかに誤った情報が記載されていたりといったきちんとつくられていないものも少なくありません。基本的に、文章は一般教養の範囲で執筆可能なため誰でもできると思われることもありますが、記事制作はじつはとても繊細で、確かな技術と丁寧さが求められます。
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